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 とにかく、待つ。待って、待って、ようやく現れる。(土づくりの場合)

 ただの、石ころのような、混沌とした塊が、やきものになるまでには、時間がかかる。まずは、乾燥だ。乾かねば、砕くのも、うまくいかない。土ノウ袋に入れて、最初はそのまま叩く。ある程度になったら、細かくなった分を、別のにうつして、そのままザブンと、水に沈める。水が回ったら、引き上げて、つるして干しておく。表面の水がきれたら、袋を脱がし、セメントブロックや素焼きの植木鉢に、布をあてて、そこにひろげて、まとめられるようになるまで、干す。干せてきたら、布の端をおこして、ひっくり返すようにして、土を巻き、円柱にして、それをたてて置く。そして、表面がベタベタしなくなったら、台に、砕いたときに外した土の粉や、砂をひろげ、霧をかけて、(霧には、時々、でんぷんのりを混ぜることもある。)そこに土をちぎって撒いて、まとめて、ひろげて、たたんで、また、ひろげてたたんでを、幾度か繰り返し、台の粉がすべて土に取り込まれたら、そこから、練る。練って、練って、肌がピカピカしてきたら、カタチを整えて、乾かないように工夫して、土の息が鎮まるのを、待つ。ひとまづ、これで、一区切り、っと。   人気ブログランキングへにほんブログ村 美術ブログ 陶芸へ
 とにかく、待つ。待って、待って、ようやく現れる。(土づくりの場合)_a0129656_192224.jpg

by t-snak6-1sakuragi | 2009-09-08 19:02 | 作品
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